頭大仏殿 | 頭大仏殿
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』頭大仏(内部より)頭大仏殿(あたまだいぶつでん)は、北海道札幌市南区滝野2番地に所在する真駒内滝野霊園内にある、安藤忠雄設計による大仏殿[1]。大仏がドーム型の屋根の真ん中に空いた穴から頭だけ突き出して見える。霊園であるが、丘と一体化したその姿が、アートな魅力をたたえた札幌市の新名所となっている[2]。ストーンヘンジと大仏(2006年12月29日撮影、大仏殿設置前)大仏は当初よりあったが、大仏殿は真駒内滝野霊園開園30周年記念事業として、安藤忠雄により設計さ...
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
頭大仏(内部より)頭大仏殿(あたまだいぶつでん)は、北海道札幌市南区滝野2番地に所在する真駒内滝野霊園内にある、安藤忠雄設計による大仏殿[1]。大仏がドーム型の屋根の真ん中に空いた穴から頭だけ突き出して見える。霊園であるが、丘と一体化したその姿が、アートな魅力をたたえた札幌市の新名所となっている[2]。
ストーンヘンジと大仏(2006年12月29日撮影、大仏殿設置前)大仏は当初よりあったが、大仏殿は真駒内滝野霊園開園30周年記念事業として、安藤忠雄により設計された。外部からは、丸い丘の中央に大仏の頭だけが見える、その印象的な姿から、『頭大仏』と名付けられた。丘の中は礼拝空間となっており、外部から大仏殿へのアプローチは、日常から非日常へいざなうように、安藤忠雄のこだわりが随所にちりばめられ、やがて大仏を仰ぎ見る空間へ至る[1][3]。大仏を取り囲む丘には、一面に15万株のラベンダーが植栽される。7月中旬から下旬がラベンダーの満開期にあたる[3][4]。
園内には、頭大仏だけではなく総面積180万平方kmの壮大なランドスケープには、高さ9.5m、重さ120tの33基のモアイ像(「未来を生きる」という意味があるとされる[2])を始め、増長天像や広目天像、人頭有翼の獅子像などの石像が立ち並ぶほか、イギリスの世界遺産「ストーンヘンジ」までが再現されている[4]。
当初は、安藤ファンの間で話題となり、次第に観光客が増え、その後、海外にも知れ渡り、特に韓国とタイ人が観光バスを連ねて来るに至った[2]。
水庭[編集] 水庭。安藤は、この水庭を迂回させることで水で心を清め、日常から非日常へと心を切り替えるという演出を行った。結界を意味する。参道をまっすぐ進めないよう設計され、この水庭を迂回することで、水で心を清め、日常から非日常へと心を切り替えるという演出がなされる。この構成に関し、安藤は「北海道の自然は広大であり、その美しさの中に日本人が忘れてきた豊かな感性が潜んでいる。頭大仏は外からは見えないが、冬には雪が積もる。見えないことで想像力を喚起する」との説明をしている[1]。
※11...